麻酔科をサブスペシャリティとしながら救急科専門医として現場に立っています。
そして、病とともに歩みながら、2人の娘を育てる母でもあります。
医師になる──
夢が叶う目前で、突然の病に襲われ、私は一度、自分の人生を深く見つめ直すことになりました。
実際の医療現場に立ち、強く湧き上がった思い。
それは、**「今、目の前で消えそうな命を救える医師でありたい」**という願いでした。
命の重さに触れ、私は救急医の道を選びました。
一方、学生時代から純粋に興味を持ち続けていた「麻酔」という学問も、諦めることなく学び続けました。
闘病の経験を通して、私は【好き】という気持ちの持つ底力に驚かされました。
【好き】を大切にして生きることが、心にも身体にも優しい生き方だと実感するようになったのです。
人生において、「大切なこと」と「大事なこと」。
この2つを守りながら生きたい。
そこで「救急か、麻酔か」ではなく、両方とも大切にする道を選びました。
今回の講演では、私が大切にしているこの考え方とともに、
・救急医・麻酔科医のリアル
・ワークライフバランスや女性医師としてのキャリア形成
について、率直にお話しできればと思います。