初のリアル&Zoomイベントでした。

写真:6月21日、文京シビックセンター会議室
要旨
従業員エンゲージメント(仕事がたのしいと思える人の割合)の国際比較だと、先進諸国に比して日本は低値にとどまっています。


静かな退職(辞職はしないまでも、最低限の業務だけをこなす状態)に陥る人も増えています。

私たち医療者がやりがいをもって働くためには自分の「情熱」の源を理解することが重要です。


「情熱」といわれるものには3つのレベルがあります。
1 技術への情熱
医療技術、検査技術、診断力など「スキルの習得」に対する情熱
2 チーム医療への情熱
教育や病棟運営など、チーム作りや業務改善に対する情熱
3 社会全体への情熱
「なぜ自分が医療に携わるのか」という信念や使命感に基づく情熱

各レベルに優劣はなく、どれも重要ですが、レベルが高いほどより他者や社会志向の色彩を強めます。
しかし、ときに人生に訪れる試練の中で、情熱や信念が揺らぐことは誰にでもあります。
そんなとき、患者さんや恩師にかけられた「たった一言」で再び情熱や使命感に火がつくことがあります。
実際のナラティブストーリーを通して私たちの「たった一言」が誰かの再起や成長のきっかけになること、
そして
特に人生の原動力として「明確な目的」が大事であることを教えていただきました。
自らが燃え、さらに周囲を燃やす人になりたいと思いました。



参加者の感想
・色々な人の視点や考え方や体験を知れる。生きることについて、医療について、毎度考える機会をくれる。(高校生)
・感情労働の話題を精神科の先生からお話を伺える貴重な時間でした。いつも知識の講義だけでなく、会の趣旨となるメッセ―ジが伝わる温かい雰囲気が伝わります。静かに熱意を感じる皆さまのお話をきける貴重な会となっています。ありがとうございます。(看護師)
・情熱の3レベルのお話は、弁護士の仕事でもそもままあてはまるものだと思いました。自分の技術を磨くことも大切ですが、自分一人でできることには限界がありますので、チームとしてできることを考えていくと、より情熱が湧いてくると思いました。さらに社会全体での役割や社会に対して与えられる影響を考えていくことにより、さらに情熱が湧いてくると思います。他人からの一言で救われることがありますので、自分も他人への言葉かけを意識していきたいと思いました。(弁護士)