痛みは現代医療における難題の一つであり、多くの人が悩まされています。
一般的に、痛みは侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、痛覚変調性疼痛の3つに分類され、それぞれの原因に応じた薬が使用されます。
しかし、原因に即した治療を行っても、患者の痛みが軽減せず、処方薬の種類や量が増えてしまうことも少なくありません。
このような状況では、東洋哲学の考え方が有効なことがあります。
痛みを、何らかの原因によって生じる「実体のあるもの」として捉えるのではなく、「心に現れる現象」として捉える視点です。
この手法は「マインドフルネス」として広く知られていますが、その思想的背景が語られることは稀です。
今回は、2024年にシンガポールで開催された世界家庭医学会での発表内容と、2025年に韓国で開催予定の同学会で発表する予定の内容を基に、「痛み」について考察します。
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